公明党の選挙公約。一歩踏み込むも迷走気味。池田名誉会長の平和・福祉の思いを蔑ろに?

      2022/07/11

公明党が14日に発表する選挙公約の全貌が見えてきました。

その中で憲法への自衛隊の明記について、「検討を進める」と一歩踏み込んだ

打ち出しがありました。

公明党の選挙公約

昨年秋の衆議院議員選挙の公約での憲法への自衛隊の明記に「慎重に議論」

という表現からの一歩踏み込んだ形での「検討を進める」という公約で、

参議院議員選挙後の憲法の改正論議にも影響がありそうとの

ことです。



公約のキャッチコピーは「日本を、前へ。」。経済成長と雇用、社会保障、外交

安全保障といった六つの重点政策を中心としています。



また、。防衛力を巡っては、着実な整備や強化を訴える一方、裏付けとなる

防衛費については「予算額ありきでない」と指摘しています。

事実上の数値目標を掲げた自民党との違いを強調した形とのことです。



これまで公明党は「平和の党」「福祉の党」として知られてきましたが、

防衛力の増強などでは明確に進める態度はとってきませんでした。

今回一歩踏み込んだ公約によって「平和の党」の看板がないがしろに

されているともとられます。



平和の党はどこへ?

支持母体に創価学会を持つ公明党ですが、もともと創価学会の政治部門

から政党になっています。

創価学会の池田大作名誉会長は「抑止は抑止を呼ぶ」と抑止力による

平和には否定的です。

また、池田大作名誉会長は「憲法9条だけは絶対に変えてはいけない」とも

言っています。

政治と宗教は別物だということを前提としても、池田大作名誉会長の存在は

公明党にとっても大きいものだと言われています。

その上で公明党は抑止力を高めることには反対していません。また自衛隊の

明記についても検討を進める、と言っています。反対はしていないのです。



それに対し支持母体の創価学会も何も異論を唱えてはいません。

まず思うのは、池田大作名誉会長の言うことに反発して政策を進める

公明党は、池田大作名誉会長を「過去の人」としているのでは、

いうことです。

池田大作名誉会長の思いは蔑ろ?



ただ(創価学会員である友人に聞いたところ)学会員が選挙に力を

入れているのは、「功徳があるから」ということと、「池田先生の

ために」という思いがあるからだそうです。

もしそうであるなら「池田名誉会長の教えに従わない公明党を応援する

ことが池田名誉会長のためになる」というどう見ても矛盾したことに

なってしまうのではと思います。



また自民党と連立を組んでから、社会保障も年々削られていることから

「福祉の党」としての看板も下げているのではとも思えます。

ねんきんの減額、生活保護費の減額もそうですが、社会の貧富の差の

拡大もあり、公明党が与党になって「福祉」の部分も進めているとは

思えません。





まとめ




これから公明党はどこへ向かうのか?

そのカギを握るのは選挙に力を入れる学会員さんにあるのかもしれません。

学会員さんが「平和と福祉の党に戻れ」と言えば、公明党も従わらずには

いられないでしょう。



いずれにせよ、これからしばらく憲法が改変されるのかされないのか、

軍事大国になってしまうのか、平和主義国家として世界をリードできるのか

公明党の存在が大きいと言えるかもしれません。

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