自殺した社員に賞状?男性社員を追い詰めたのは会社そのものだ。

      2022/07/11

青森県の住宅会社が自殺した社員に生前、賞状(らいしもの)を渡しており

その内容に遺族が会社を提訴するということが問題になっています。

どう考えても住宅会社の責任は重いことですが、この件について考察

したいと思います。

賞状を渡した経緯とその問題点

賞状の内容は

この賞状の内容は、第三位と書いてあるものの、まず賞状➡症状と

なっています。




さらにここ最近と書くべきところ、ここ細菌と表現してあり、男性社員を

貶めると一目でわかる内容です。

さらに「一発屋」との表現もあり、これはどう考えてもバカにする内容と

言わざるを得ません。


男性社員の追い詰められた状況は

この自殺した男性社員は普段から、上司である課長から

「お前はバカ」「なんぼ頭わりのや」「相変わらずダメポンだな!」

などどショートメールを送られたこともあったそうです。


それだけでも十分に苦しむことは簡単に想像できます。


また残業時間も過労死ラインに近いものであったそうです。

もし思うような成績が残せないとしたら、残業を断ることすら

できない状況だったとも考えられます。



家で苦しむ男性を見た奥さんが、退職を促すことが何度もあった

そうですが、そんな時でも気丈にふるまっていたそうです。


その時の男性社員の気持ちを考えると、本当にいたたまれなく、

どれほど辛かったのかと思うだけで、胸が締め付けられます。



会社側の言い訳


提訴された会社はこの賞状と呼ばれるものを「毎年の懇親会での表彰の一環」と

話しているとのことで、他の人にも渡していたと言っているようですが、

内容を考えるとパワハラ以外の何物でもないとしか言えません。



またこの賞状と言われるものの文面を作ったのも上司である課長だそうで、

そう考えれば、パワハラの一環と考えて当然のこととも言えます。



そしてこのいわゆる賞状は会社の懇親会という大勢の人のいる場で

渡されたということからも、その時の男性社員の気持ちを察する人間が

いなかったのかとも思います。





許されない許されることではない。


男性社員が自殺した後、遺族が会社を提訴したことは当然ですが、

会社側が「表彰の一環」と言うことについては、学校でいじめがあった時に

いじめた側が「遊んでいただけ」と開き直ることとレベルの同じ

あまりにも幼稚な言い訳としか思えません。



懇親会で渡されたこと、当然そこに社長や会長と言った役員もいたことでしょう。

それであれば、一社員の暴走では済まされることではありません。

またもし役員がこの賞状と言われるものの内容を把握していなかったとしても、

監督責任者としての責任は重大で悪質と言わざるを得ないのではないでしょうか。



この男性社員は会社によって自殺に追い込まれたとしか思えません。

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